川崎市産業振興会館で開催された「みばえる展」に参加してきました。
会場に入った瞬間から空気が違いました。華やかな大型展示会とはまた別の、「自分たちの技術に絶対の自信がある人たちが集まっている」という静かな熱気とでも言いましょうか。ブースごとに漂う誇りみたいなものが、歩いているだけで伝わってくる、そんな展示会でした。
「みえる化」と「ばえる」、ふたつの技術が一堂に

この展示会は、川崎市が令和6年から続けているニッチ技術シリーズの第3弾です。今回のキーワードは「みばえる」。
光学・デジタル技術で現場や品質を「みえる化」する技術と、印刷・磨き・仕上げ・意匠で製品を「ばえる」ものにする技術、この2軸にフォーカスした内容でした。
出展は15社。
現場の原因をその場で超拡大して確認できる光学技術(GOKO映像機器)、
AIが現場を説明なしで見える化する物体認識技術(ViZO)、
AIで職場の見た目と快適さを同時に変えていく取り組み(ぱわらぼ)、
ミガキ日本一を自負する職人集団の鏡面仕上げ(マルイ製作所)、
特殊印刷で色と質感を極める技術(情報印刷・ダイヤ工芸)、
本物を超えるリアルさの食品サンプル(つかさサンプル)
などなど、どれも一点を深く掘り下げてきた技術ばかりでした。
展示を見て、感じたこと

空調や内装の仕事をしていると、「施工の品質」って目に見えにくいことが多いんですよね。だからこそ、現場を可視化する技術や、仕上がりを映えるものにする技術の話は、すごく身近に感じました。
デザインやWEB制作でも同じで、「伝わる見た目をどうつくるか」は、デザイナーが毎日考えていることです。特殊印刷や意匠技術のブースを見て、デジタルだけじゃなくアナログの質感や手触りにも価値があるという当たり前のことを、あらためて実感した気がします。
また、AIで職場を「3K(カンドー・カイテキ・キレイ)に変える」という発想は、LEAF&BEANとNEIGHBORFITでも大切にしている「空間の心地よさ」に通じるものがあって、思わずじっくり見てしまいました。
技術の話でありながら、突き詰めると「そこにいる人がどう感じるか」を考えているんですよね。業種は全然違うけれど、向いている方向は一緒だなと感じています。
今日の刺激を、明日の仕事へ
こういう場に足を運ぶたびに思うのですが、自分の仕事を外から見つめ直す時間って、本当に大事だなと感じます。「みばえる」という言葉、しばらく頭から離れそうにありません。
見えないものを見えるようにする力と、見えているものをもっと魅力的に見せる力。
どちらも、自分たちが日々取り組んでいることと地続きだなと気づいた一日でした。

